ボルダリングを始めよう!

Author 山本 忠隆

ボルダリングとは

ボルダリングとは
ボルダリングジムのウォール(GCH運営の ボルダリングジム エクストリーム)

 ボルダリングとは、フリークライミングの一種です。
 元々は2m〜5m程度の高さの大岩(ボルダー)をロープ無しで登る事を言いますが、近年インドアでボルダリングを楽しめるジムも増えてきました。
 東京都内ですと、各駅付近に一つ以上と言っても良いくらいのジムが存在します。
 ちなみに、ボルダリングする人の事を、ボルダラーと言います(大きくクライマーとも言います)

 ボルダリングをする目的は人それぞれですが、その魅力はやはり達成感ではないでしょうか。
 現状で登れない課題を一手一手先まで行ける様にし、最後は登りきる。
 打ち込んでいた課題を登りきったという事実は、自分が成長したという事そのものであり、その達成感は何事にも代えがたいものです。

 インドアのボルダリングジムで登り慣れてきたら、外の岩(クライマーは”外岩”と言います)を登りに行く事もお勧めです。
 遠足気分でみんなでワイワイ登るのはとても楽しいですよ。


外岩で登る筆者(上裸&ワイワイ感が少なくすみません)

 

ボルダリングを楽しむ為に必要な道具

 一般的なチームスポーツやゴルフ、武道などと比較すると、ボルダリングを楽しむ為に必要な道具は少ないと言って良いでしょう。
 最低限、以下があればボルダリングを楽しむ事ができます。
1.クライミングシューズ
2.チョークバッグ
3.動きやすい服装


 ほとんどのボルダリングジムでは、クライミングシューズとチョークバッグを借りることができます。
 

1.クライミングシューズ

クライミングシューズ
筆者愛用のクライミングシューズ(手前)

 ボルダリングをする為に必要な専用のシューズです。
 通常、8,000円〜20,000円程度にて販売されています。
 ボルダリングジムにて借りる場合は、数百円程度です。

 レンタルシューズはヨレていてつま先で乗りにくいことが多いので、マイシューズは早めに購入される事をおすすめします。
 何よりボルダリングをするモチベーションが違いますよ!

 足にフィットさせるタイプ別に分けると、以下の3つがあります。
  1. レースアップ(紐で締めるタイプ)
  2. ベルクロ(マジックテープで締めるタイプ)
  3. スリッパ(ゴムで足の甲が締まるタイプ)
 初心者クライマーの初めの一足としては、ベルクロ、レースアップ、スリッパの順でお勧めします。

 クライミングシューズを履くときに靴下を使用するクライマーも居ますが、少数派です。大半のクライマーは素足で履いています。その理由は、クライミングシューズの中で足の指がずれてしまうと、力が入らないからです。

 サイズに関してはメーカーごとに全く異なり、同じメーカーでもシューズが違うとサイズ感も異なります。実際に足入れをして購入される事をお勧めします。
 

2.チョークバッグ(チョーク)

チョークバッグ
筆者愛用のチョークバッグ(中にチョークボールが入っている)

 ボルダリングをしていると手に汗をかきますので、クライミングホールドをうまく保持できなくなります(クライマーは、これを”ヌメる”と言います)。そうならない様、手にチョークをつけるのです。
 チョークの種類は、
  1. 粉状のチョークが布製の袋に入ったチョークボール
  2. ボトルに入った液体チョーク
  3. 粉チョーク
  4. ブロックチョーク
等があります。

 ジムの場合、飛散防止の為液体チョークのみ使用OKだったり、粉チョークの使用が禁止になっていたりする場合もありますので、行きつけのジムがある方は、購入前に確認しましょう。
ボルダリングジムでレンタルする場合、数百円程度です。

 ロープを使うクライミングの場合、いつでもチョークを手に付けられる(”チョークアップする”と言います)様に、腰から下げる小さめのタイプを使います。

 ボルダリングの場合、課題の手数が長くない限り、チョークバッグを腰から下げているボルダラーは少数派です。登る前にだけチョークアップする為、画像手前の大き目のチョークバッグを使用する場合が多いです。ただ、ボルダリングジムに通う際荷物になりやすいので、小さいチョークバッグを使用しているボルダラーも少なくはないですね。
 

3.動きやすい服装

 初心者の頃は、ジャージやTシャツ等、動きやすければ何でも構いません
 
 ボルダリングジムに通うようになると、専用のクライミングパンツや、クライミング関係の会社のロゴが入ったTシャツを着るボルダラーが増えてきます。

 専用のクライミングパンツは、
・足元のホールドが見やすいよう7分丈になっていたり、
・外岩で登る時擦れても大丈夫な様に丈夫な生地になっていたり、
・伸縮しやすい生地で作られる等、
工夫がされています。

 個人的には、ひざを曲げた時につっぱらない膝上丈のクライミングショーツをよく履いています。軽量でもありますし、オススメです。
 寒い時期は、下にレギンス等を履くと防寒になります。
 

4.その他

ブラシ

ボルダリングブラシ
ホールドに乗ったチョークを落とすブラシ

 前述のようにボルダリングにチョークは必須です。
 しかし、ホールドにチョークが乗り過ぎてくると、手との摩擦(クライマーはよく"フリクション"と言います)が落ちてきて、かえって保持しづらくなります。そのチョークをホールドから落とす為、クライマーはゴシゴシとホールドを磨いています。

 ブラシはボルダリングジムにありますので、初心者クライマーは用意する必要はありません。
 ホールドにチョークが乗りすぎているな、と感じたら、遠慮せずにジムのブラシを使いましょう。多少フリクションがアップします。

 また、ブラッシングには、”一息ついて落ち着ける”というメリットもあると思います。
 

テーピングテープ

 インドアかアウトドアかに関わらず、ボルダリングをすると、手、特に指の皮膚に負担がかかります。
 他のスポーツでは、関節の可動域を制限する目的でテーピングをする場合が多いのですが、ボルダリングの場合、指の皮膚を保護する目的でテーピングをする事も多いと思います。

 上級者ボルダラーは指の皮が出来ているので、インドアのジムではテーピングをしない人も多いのですが、初心者ボルダラーは指の皮が柔らかく、また指先の力が無いため、指の根元付近を使いがちです。そして、この部分は指先に比べてベロッといきやすいので、初心者ボルダラーは、登る前にテーピングをしておく事をお勧めします。

 上手くテーピングを巻くコツとしては、
  1. 少し指を曲げた状態でテープを撒く事。
  2. 指の外側(手の甲側)から巻き、外側で終わらせる事。
です。
 特に、指を伸ばした状態でテープを巻いてしまうと、登る時に指先がうっ血してしまいます。

 

まとめ

 ボルダリングは若い人向きのスポーツと思われている方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
60歳を超えてもジムに通うクライマーはたくさんいます。

 また、力だけではない(力も必要です←力が要らないというのは綺麗事でしょう。…が、力はやっていれば付いてきますし、バカ力が必要なわけではありません)、体の入れ方(クライマーは”ムーブ”と言います)によって課題がクリア(クライマーは”課題を落とす”と言います)できたりできなかったりします。

 ボルダリングは奥が深く、一生付き合えるスポーツと言えると思います。

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